京の怪人 [リレー記事]
しょちょうのブログからの続きです。
11年前、初めて出会った頃の思い出といえば、今までのリレー記事に出てきたようにアホなことばかりで、過去の恥部をしょちょうとお互いさらけ出しあうのもそれはそれで面白いのだけど、他にもいろいろな人との出会いもあって、それを思い出すたびに懐かしく、愉しい時代だったと少し感傷的にもなってしまったりもします。
今回は、そんな初期の時の重要な登場人物であったS君の話を。
知床の春の思い出 [リレー記事]
しょちょうの記事の続きです。
11年前の春、知床で知り合った僕らは不思議なまでの連帯感を共有し、その場を去りがたいという思いがみんなの滞在を一日、また一日と延ばすことになり、結局、宿の冬季営業の最終日までその場に留まることになったのだった。ここまで盛り上がったのは、メンバーの相性、人数、考え方などいろんな要素が絶妙に絡み合った産物である。たとえその場で仲良くなったとしても、住所交換をして写真を送りあい、その後せいぜい1,2回再会したあとは音信不通、というのが通常のパターンであることを考えると、そのときのメンバーと10年以上も定期的な付き合いを続けているというのは奇跡に近いと言えるかもしれない。
こうなるともう勢いは止まらない、約一ヵ月半後、夏場の営業に向けて宿が営業を再開する時にまたここで集まろう、そんな約束をしてそれぞれの帰途に就いたのだった。
Those were the days. ~あの頃は若かった~ 出会い [リレー記事]
思えば、僕のこの10年余りは漂泊の日々だったと言えるかもしれない。学生生活、挫折、就職、留学、転職…いろいろと遠回りはしてきたし、それで損をしている部分もあったように思う。しかし、それぞれの場面において、自分の信念に基づいて行動してきたのは確かだし、その都度少しずつ前進し、さまざまな経験をすることで視野を大きく広げることができた。おそらく、今後も遊牧民のような人生を送るような気がしている。
そんな転機にはいつも、ある人物の存在があり、自分の考えや行動は大きな影響を受け、また僕自身も逆に影響を与えることもしばしばあった。これからもその関係は続くであろうし、きっとまた訪れる転機には人生における何らかのヒントを得るのだろう。
僕のそんな生き方を決定づけるような出会い、すべての原点は11年前の晩冬、知床にあった。
これは、10年来の親友、しょちょうとの不定期のリレー記事です。